看護師の仕事は工場や配送ドライバーなど他の仕事とは違って人の命に直接関わってくる仕事である。つまり、一つのミスが最悪の場合命を奪うことになりかねないのだ。逆に言えば、自分達の仕事が患者の命を救うと言っても過言ではないだろう。患者の命を救うということは大変なやりがいであり、自分の体を精力的に動かすエネルギーにもなるのだ。やりがいを持って長く活躍するためには、看護師として働く意味を常に考えることが重要である。

ただ、仕事に慣れてくると難しい作業もスムーズに行えるようになってくる上に、緊張感が薄れてしまうこともある。そんな時は仕事にやりがいを感じられず退職の二文字も浮かんでしまうが、看護師としての使命感を思い出してやる気を継続させる必要がある。看護学校等に通って試験に合格し、看護師になれたという喜びをいつ何時も忘れてはならないのだ。

また、精力的に勤務していても、時には大きな間違いをしてしまったり、小さなミスが何度も続いたりすることもあるだろう。そんな時は気が滅入ってきてやる気が減退する可能性が高い。そして、沈んだ気持ちのまま仕事をすれば余計にケアレスミスが増えるという悪循環に陥る場合もある。ミスを少なくするに越したことはないが、絶対に防ぐことは不可能なので気持ちを切り替えるしかない。つまり、人の命を左右する重要な仕事ではあるが、いかに一つのミスを次に繋げるかが重要だ。一つのミスで気持ちの浮き沈みが激しくなるとモチベーションの維持が難しくなるため、淡々と仕事をこなさなければならない時もあるだろう。